小学生の初めての英検!最低限押さえておくべき7のポイント

小学生の初めての英検

英語学習を始めて数年経つと、お子様の英語力を測ってあげたい、成長を見える化することでモチベーションを上げてあげたいと感じる親御様も増えることと思います!実際、言語力の伸びは中長期かけて一進一退しながら進みますし、日本に住んでいると英語を使うシーンもあまりないため、お子様ご自身も親御様も英語力の変化を詳細に感じることは難しいものです。英検はそれまで頑張って伸ばしてきた英語力を本人が再確認し、成長を実感し、親子で喜び、ここからもっと学びたいという意欲を高めるために、小学生にもとても良い機会となります。

お子様が初めて英検に挑戦する場合、どの級を受ければいいのか、どう進めるのが効果的なのか、不安や疑問を抱えている保護者の方も多いのではないでしょうか。この記事では、小学生が初めて英検に挑戦する際に押さえるべきポイントを網羅し、わかりやすく解説していきます!

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英検とは何かを知ろう

英検の目的と特徴

英検は「実用英語技能検定」の略称で、日本国内で非常に多くの人々が受験する英語の資格試験です。

英検は、学校教育で学ぶ英語の知識を実際にどの程度使いこなせるかを測るために作られた試験で、学習者が目標に向かって学んだ成果を明確にすることで、英語学習のモチベーションを高める役割も担っています。

他の英語試験と異なる特徴として、英検には「筆記試験」「リスニング試験」に加えて、一定以上の級にスピーキングテスト(面接)が含まれることが挙げられます。このため、英語の総合力をバランスよく測ることができる試験として、多くの人から信頼を得ています。

また、英検の結果は高校受験や大学入試などでも優遇措置がある場合が多く、資格試験としての「進学に役立つ実力証明」として重視されています。

小学生にも適した試験である理由

英検は幅広い年齢の受験者に対応しており、特に小学生の受験にも優れた選択肢と言えます。親御さんの中には「まだ早いのでは?」と心配する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、英検は年齢ではなく受験者の英語力を基準に級が設定されているため、小学1年生であっても、適切な準備をすれば挑戦することが可能です。

中でも、小学生向けに設計された試験内容にも特徴があります。初めて受験する場合、最も受験しやすいのは5級や4級です。これらの級は、基礎的な単語や表現を理解できるかどうかを問われ、小学校の授業や日常生活の中で馴染みのあるトピックが出題されることが多いです。

さらに英検には、学ぶ過程での達成感を重視した設計がされています。合否だけでなく、成績表には得点やスキル別の評価が記載されるため、受験者の強みや改善点が一目で分かります。これは特に子供たちにとって、明確な目標設定と成長の実感を得やすい仕組みとなっており、強いモチベーションにつながります。

また、英検の結果は国際的にも注目されており、将来的には留学や海外での学びにも役立つ可能性があります。例えば、一定の級を取得していれば、英語力の証明として評価されるケースも少なくありません。

総じて、英検は子供のうちに取り組むことで「自己肯定感を育む機会」を提供するだけでなく、英語学習の第一歩として適した試験と言えるでしょう。

特徴内容
試験形式筆記試験・リスニング試験・スピーキング試験
対象年齢全年齢(小学生から社会人まで対応)
メリット基礎力の証明、進学・就職に役立つ
評価方法合否判定+スキル別評価

どの級を受けるべきかを判断する

英検の受験を考える上で、どの級を受ければ良いのかを判断することは非常に重要です。特に、英語の学習が初めての小学生の場合には、子供の学習状況や興味、英語力に合わせた適切なレベルを選ぶことで、無理なく準備することができます。

本章では、英検の各級のレベルや対象年齢、小学生に向けたおすすめの級、そして過去問題を活用した選び方を詳しくお伝えします。

英検の級のレベルと対象年齢

英検は日常英語の習得度を測る試験で、レベル別に1級から5級までの7つの〜級があります。小学生が初めて受験する場合、多くのケースでは5級から3級が検討候補となります。以下の表は、各級の難易度や対象年齢の目安、および求められるスキルを整理したものです。

難易度の目安対象年齢(目安)必要スキル
5級初歩的な英語小学中学年〜簡単な単語や表現、短い文章の理解
4級初級レベル小学高学年〜中学生短い会話や基本的な文章の理解
3級中学卒業レベル小学高学年〜中学生日常会話や短い文章の読解・文法知識

このように各級には明確な目安が設けられていますが、これらは一般的な基準にすぎません。英語の学習歴や個々の理解度によっても選ぶべき級が変わることを覚えておきましょう。

受験する級について

小学生が初めて英検を受ける際、筆者が勧めているのは一番易しい級からスタートすることです。
基本的には合格できる可能性が高い級から受験し、まずは合格する喜びを味わい、自信が増すことでさらに英語学習を頑張りたいというポジティブな気持ちを持ってもらうためです。

英検5級は中1レベルの基礎単語・基礎的センテンスが読める必要があるため、もしまだそれも難しいような場合は英検ジュニアから始めることをお勧めしています。
英検を小さな成功体験の機会と位置付け、モチベーションを上げるツールとして活用するとお子様の英語学習が続きやすくなります。

易しい級からスタートすればその分多くの受験機会が訪れ、合格の喜びを味わう機会も増えます。

英検申込の流れを確認する

初めて英検に挑戦する際には、申込方法や流れをしっかりと確認しておきたいものです。正確なスケジュール管理を行うことで、余裕を持って準備を進めることができます。この章では、申込に必要な手順や注意点について詳しく解説します。

申し込み時期と注意点

英検は通常、年に3回、主に6月・10月・1月頃に実施されます。それに伴い、各回の申込開始時期は試験日の約2か月前からスタートします。具体的な日程は、必ず英検の公式ウェブサイトで最新情報を確認しましょう。

英検の申込方法

英検の申込手段は大きく分けてインターネット申込、コンビニ申込、書店申込、団体申込の4種類があります。

申込方法手順
インターネット申込英検の公式ウェブサイトでアカウントを作成し、必要な情報を入力して申し込みます。
• 申し込みが簡単・便利
• 24時間対応
• 支払い方法が豊富
コンビニ申込コンビニ店内の端末(Loppi、Famiポートなど)を使って申し込みます。
支払いもその場で可能で、手続き後に確認メールが届きます。
書店申込一部の書店で直接申し込みができます。
書店で専用の申し込み用紙に記入して支払いを行います。対応書店検索や手順詳細はこちら
団体申込学校や塾などを通じて申し込む方法です。
特に学校単位で申し込む場合は、団体割引が適用される場合もあります。団体の案内に沿って申し込みます。

インターネット申込が最も簡単で、すばやく申し込みを完了させることができます。

試験会場の選び方

英検では、試験会場を選択する際に「公開会場」または「団体会場」の二つが用意されることが基本です。それぞれの特徴を把握して、自分に合った会場を選びましょう。

公開会場は、英検協会が指定する試験会場で、全国各地に設けられています。アクセスのしやすさや、自宅からの距離を重視しながら選ぶと良いでしょう。一方で、団体会場は学校や塾を通じて申込む場合に利用される会場のことです。団体受験を行う場合は、事前に学校や塾を通じて試験内容や詳細を確認しておくことが必要です。

また、小学生の場合には保護者の付き添いが可能な場所や、移動が無理のない範囲にある会場を選ぶことも大切なポイントです。試験当日に慌てないためにも、事前に試験会場の詳細情報を公式サイトで確認しておきましょう。

申し込みは英検を受けるための第一歩です。この段階から適切な準備を進めて、安心して試験に臨めるようにしていきましょう。

試験形式と出題範囲を理解する

「英検ってどんな試験なの?」と疑問に思う保護者の方も多いことでしょう。特に初めて英検に挑戦する場合、試験の構成や内容を正しく理解することが、スムーズな準備・対策の第一歩です。ここでは英検の「試験形式」と「出題範囲」を詳しく解説します。試験の特徴をしっかり把握して、親子で効率的に対策を進めましょう。

リスニング・リーディング・ライティングの特徴

英検の筆記試験には主にリスニング、リーディング、ライティングの3つの分野が含まれています。それぞれの特徴と対策ポイントを見てみましょう。

分野特徴対策のポイント
リスニング音声を聞いて質問に答える形式で、会話や短文の理解を問う問題が出題されます。小学生向けの級では、簡単な会話や指示の理解が中心です。毎日少しずつ英語の音声に触れる習慣をつけましょう。感情移入でき、日常語彙が豊富で、対話形式のコンテンツに触れると良いでしょう。
リーディング文章を読んで内容を理解する能力を測る問題が中心です。文章量や難易度は級ごとに異なります。フォニックス学習と並行して、英語を聞きながら英文を指で追い、少し遅れて読み上げていく練習(オーバーラッピング)がお勧めです。
ライティングテーマに沿って短い英文を書く問題が課されます。テーマ例としては「好きな動物」や「休みの日にしたいこと」など、日常的な内容が中心です。いきなりライティングからスタートするのではなく、まずはスピーキング練習をたくさんしましょう。話せることが書ける、という状態がベストです。

面接試験(スピーキング)の有無と対策

英検では3級以上で面接試験(スピーキング)が行われますが、初めて英検を受けるお子さんの場合、5級や4級からスタートすることが多いため、この試験は実施されません。3級以上を目指す場合のために、スピーキング試験についても知っておくと良いでしょう。

面接試験では、試験官と英語で簡単な会話をする形式です。試験内容に慣れておくため、模擬面接の練習が役立ちます。面接練習用の市販テキストなどを活用し、おうちの方が試験管役をして繰り返し練習すると良いでしょう。面接時には緊張して頭が真っ白になりがちなので、何度も繰り返し練習することで慣れることが大切です。

各級の面接には一定の傾向があるので、繰り返し様々な面接問題に取り組むうちに、便利なフレーズなども身について、とっさに出やすくなります。

目標とスケジュールの設定

まずは具体的なゴールを設定することが重要です。「次回の英検で合格する」という漠然とした目標ではなく、「英検5級を受験し、リスニングで8割以上正解する」など、具体的な基準を決めることで、学習が深まりやすくなります。

ゴールを決めたら、そこに向けたスケジュールを立ててみましょう。スケジュールを立てる際には、週単位や月単位で以下のように学習内容を整理すると進めやすくなります。

期間目標学習内容
1か月目英検の問題形式に慣れる単語学習・リスニング練習の基礎固め
2か月目模擬試験で時間配分を覚える過去問題を活用した実践訓練
試験直前1~2週間弱点を集中して補強する苦手分野の復習と最終調整

このような形で進捗を確認しながら進めることで、「何を・いつ・どのくらいやるべきか」が明確になり、子供も取り組みやすくなります。

日々の学習習慣のポイント

計画を立てても、それが生活の中に組み込まれていなければ、スムーズに進めることは難しいです。ここでは、日々無理なく継続するための学習習慣作りのポイントを紹介します。

小学生にとって大切なのは、楽しいと思える学習環境です。たとえば、以下の方法を試してみるのがおすすめです。

  • リスニング練習には子供が好きな「英語漫画の多聴多読」や「アニメの英語音声」を活用する
  • 単語学習は音声とともにインプットし、直後にクイズ形式で楽しく復習する
  • 5分でも取り組めたら「今日もよく頑張ったね!」と目一杯褒めてあげる

また、学習時間は長すぎないこともポイントです。1日20~30分を目安に、集中しやすい時間帯を選びましょう。たとえば、学校から帰ってすぐや夕食後など、子供がリラックスしている時間を活用すると効果的です。

さらに、休む日も計画に組み込むことを忘れないでください。適度に休息を取り入れることで、子供も抵抗感なく学習を継続しやすくなります。「今日はやりたくない」と言う時にはその気持ちを尊重し、「じゃあ今日はお休みして、また明日少しでもやろうか」と前向きな言葉をかけてあげましょう。

子供の進捗に応じたプラン修正の必要性

学習計画を立てた後も、小学生の成長や理解度に応じてプランを見直すことはとても大切です。試験対策を進めていくうちに得意になった部分や、思ったより苦手だった部分が見えてくることがあります。

例えば、リスニングが十分伸びている場合はライティングに重点を置いた計画に修正する、逆に文法が難しく感じている場合は基礎的な問題を復習する時間を増やす、というように柔軟に調整しましょう。

また、定期的に親子で「進捗確認の時間」を設けると、子供が今どこでつまずいているのか、何を楽しく感じているのかが分かります。これにより、親としてのサポートもしやすくなります。

モチベーション維持の工夫

子供が英検の学習に取り組み続けるためには、モチベーションを維持する仕組みが必要です。モチベーションの維持には、視覚的に達成感を感じられる仕掛けを作ると効果的です。

例えば、以下の方法を試してみてください。

  • 「覚えた単語リスト」を作り、進捗が分かるチェック機能をつける
  • 小さな目標を達成したらシールを貼るカレンダーを子供と一緒に作る
  • 試験に向けて頑張ったご褒美を決める(好きな食べ物を用意するなど)

さらに、親が子供の取り組みをポジティブに評価し、励ますことも非常に大切です。「この単語、すごくよく覚えたね!」や「昨日よりスムーズに音読できるようになったね!」と具体的に伝えることで、子供のやる気がさらに高まります。

楽しく計画的に学ぶことで、試験が近づいても焦らず、落ち着いて取り組む姿勢が身についていきます。

効果的な英検対策教材を選ぼう

英検対策を効率的に進めるには、子供のレベルや学習スタイルに合った教材を選ぶことが不可欠です。市場にはさまざまな教材がありますが、それぞれに特徴があるため、選び方を工夫することで、学習のモチベーションを高め、効率をアップさせることができます。

参考書と問題集の選び方

まず第一に、「どの級を受けるのか」によって教材の選び方が異なります。英検は5級から1級まで幅広いレベルが設定されており、それぞれで必要な単語や文法の難易度が大きく異なります。子供が初めて英検を受ける場合、5級や4級からスタートするケースが多いため、これらの級に対応した教材を選ぶと良いでしょう。

具体的には、以下のポイントを基準に教材を選ぶことをおすすめします。

基準選ぶべき教材
試験内容に沿っているか最新の出題形式に対応している教材
子供が理解しやすいかイラストや例文が豊富な、視覚的に分かりやすい教材
反復練習ができるか過去問題集や音声付き教材

電子教材やアプリの活用方法

最近では、対策用アプリや電子教材も人気を集めています。子供にとってスマートフォンやタブレットを使った学習は馴染みやすく、特にリスニングやスピーキングの練習に効果を発揮します。

以下はおすすめのアプリ例です:

アプリ名特徴
「英検パス!」過去問題を使った模擬試験ができる。目標スコアを設定して学習が進められる。
「キクタン英検」聞いて学ぶ英単語帳。リズムに合わせて覚えるスタイルが特徴。
「英検公式アプリ」最新の試験情報や問題集がアプリ内で確認できる。

アプリの利点は手軽にどこでも学べることです。特にリスニングの対策には最適で、音声を繰り返し聞くことでリスニング力を自然と鍛えることができます。また、モチベーションが下がりがちな時期にも、ゲーム感覚の要素を含むアプリは子供の関心を引きやすいです。

過去問題を活用した対策方法

初めて英検に挑戦するお子さんにとって、過去問題を活用することは非常に効果的な対策方法です。英検の試験形式になれるだけでなく、現在の実力を正確に把握することができ、今後の学習計画の基礎となります。ここでは、過去問題の具体的な活用方法について詳しく解説します。

過去問題で試験形式に慣れる

英検では級ごとに出題形式や難易度が異なりますが、過去問題に取り組むことで実際の試験形式や出題傾向を身近に体感することができます。

例えば、リスニング問題では、どのようなナレーションが流れるのか、リーディング問題ではどういった文章が出題されるのかを把握することが可能です。これにより、お子さんが試験本番において緊張せず、自信を持って問題に取り組めるようになります。

試験当日の心得と準備

当日の持ち物と確認事項

英検の試験当日は、事前準備がとても重要です。まずは持ち物リストを作り、前日までに用意しておきましょう。万が一忘れ物があるとパニックになり、試験のスタートでつまずいてしまうことも。以下に代表的な持ち物を例として挙げます。

持ち物重要なポイント
受験票試験会場や受験番号が記載されています。ここに書かれている会場名や整理番号も必ずチェックしてください。
筆記用具B以上の濃さの鉛筆、消しゴムを準備しましょう。シャーペンでも問題はありませんが、芯が切れた場合を想定して複数用意しておくのが安心です。
腕時計試験中に時間の管理ができるように、アラーム音の鳴らないシンプルなアナログ時計がおすすめです(電子音の出るものは使用禁止の場合があるため注意)。
お子様の身分証必要に応じて学生証や保険証などを携帯させてください。

また、教材や問題集など試験前に軽く復習する用のものを持参する場合は、試験終了後も失くさないように工夫しましょう。ポーチや専用バッグにまとめておくと便利です。

緊張を和らげる方法

初めての英検受験では、不安や緊張で実力をうまく発揮できない子供も多いものです。そのため、親として緊張を和らげるサポートが非常に重要です。以下の3つの方法を試してみてください。

  1. 朝の声かけでリラックス: 試験当日の朝に「頑張ってね!」と声をかけることはもちろん、前向きな言葉で子供を勇気づけましょう。たとえば「ここまで頑張ったから今日は楽しんでおいでね」と励ましてあげるのがおすすめです。
  2. 試験前の深呼吸を伝える: 子供が緊張している場合は「深呼吸をすると落ち着けるよ」と具体的な呼吸法を教えると効果的です。鼻から吸って、口からゆっくり息を吐く練習を一緒にしてあげましょう。
  3. 失敗を恐れさせない: 「中学生向けの試験を小学生で受けているだけでもすごいことだよ!」と伝え、合否にこだわらない姿勢を示しましょう。これにより安心感を持って臨むことができます。

特に、保護者が落ち着いた態度を見せることが重要です。親が慌てているとその雰囲気を感じ取り、子供も不安定になることがあるため、親自身が冷静さを意識してください。

試験時間の過ごし方

試験当日のスケジュール感をしっかり把握し、当日慌てないようにしましょう。時間には余裕を持って行動することが成功のカギとなります。以下に具体的なポイントをまとめます。

  1. 会場への到着時間: 大きな会場では受付や控え室が混雑することがあります。試験開始30分前には到着しているのが理想です。
  2. 待ち時間の活用: 試験開始前、待ち時間が長い場合は軽めの復習をしたり、会場の雰囲気に慣れる時間に充てるのもよいでしょう。子供に「今はどんな気持ち?」と聞き、リラックスさせつつ会話を楽しむのもおすすめです。
  3. 試験中の注意点: リスニングの音声が突然始まる場合があるので、最初の指示をしっかり聞くよう伝えましょう。また、リーディングでは焦らず難しい問題は飛ばして次に進む練習が役立ちます。

子供が試験会場に入った後、保護者は「何もできない」と思うかもしれませんが、そこで祈るだけではなく、次回の目標を考える時間にすることもできます。重要なのは、子供に愛情や信頼を持ち続けることです。

保護者ができるサポート

励ましとモチベーション維持のコツ

初めて英検を受けるお子さんにとって、保護者のサポートは何よりも心の支えになります。親が日常生活の中でポジティブな声かけをすることで、子供のモチベーションが大いに向上します。「努力が実っているね」「あと少し練習したらもっと自信が持てそうだね」など、具体的な進歩を指摘しながら応援しましょう。単なる結果重視ではなく、過程を認めることが重要です。

また、試験直前には「頑張ることが大事」という姿勢を忘れずに伝えることがポイントです。子供が緊張している場合には「失敗しても大丈夫だよ。まだ小学生なんだから。」と声をかけることで安心感を与え、心理的な負担を軽減することができます。

特に小学生の場合、英語学習への姿勢を褒めることで長期的なモチベーションにもつながります。「あなたの頑張りはとってもすごいよ。お母さんは小学生の時全然英語できなかったから尊敬しちゃう!」などと言った具体的な言葉で肯定する習慣をつけましょう。

一緒に学ぶ姿勢の重要性

お子さんの挑戦を強く支える方法の一つが、一緒に学ぶ姿勢を見せることです。例えば、「この単語、一緒に覚えてみようか!」といった提案をすることで、プレッシャーを減らし、学びを楽しめる環境を作ることができます。保護者が学びに寄り添うことで、子供は「一人で頑張る必要はない」と感じ、意欲的に取り組めるようになります。

さらに、リスニングやオーバーラッピング練習を親子で楽しむ方法も有効です。多聴多読コンテンツを一緒に聞き、一緒に声を出して読み、内容についてあれこれ感想を言い合って楽しむ、というように親子の時間を共有しつつ学ぶことができます。

また、初めての英検では試験内容が特に新鮮で面白く感じられる子供も多いものです。その興味を自然に引き出すことで、英検対策だけでなく、英語自体を好きになるきっかけをつくることも可能です。

挑戦が将来に繋がる理由

英検という試験は、お子さんにとって初めての「目標を持った挑戦の場」になることが多いです。成功経験を積むということは、最終的には「何事も一歩ずつ取り組むことができれば報われる」というポジティブな思考の形成に繋がります。

お子さんが努力し、その先で得た成功が大きな自信に繋がるという点で、英検は単なる語学試験の枠を超えた教育的な価値があります。そして、こうした積み重ねは「達成すれば次も頑張りたい」という意識を育むだけでなく、長い人生の中で様々な場面で挑戦できる力に繋がります。

ぜひ、今回の英検挑戦を通して得られる成功体験を重視し、お子さんが次のステップに進むための土台をしっかりと構築してあげましょう。

まとめ

小学生が初めて英検を受ける際には、正しい情報と計画が重要です。お子さんの年齢や英語力に適した級を選び、効率的な学習方法を取り入れることで、自信をもって試験に臨むことができます。特に、小学生向けの参考書や過去問題を活用することは、試験形式を理解しやすくするための有効な方法です。また、試験当日の準備や保護者のサポートも成功に導く大事な要素です。英検を通じて得られる成功体験は、お子さんの自信を育み、次の目標に向けた学びの意欲を高めます。これから英検を受けるお子さんが、楽しく前向きに挑戦できるよう、一緒にサポートしていきましょう。

著者のイメージ画像

Brave Kids/代表兼ヘッドコーチ
上村 綾子

ニューヨーク州立大学心理学部卒 / 大人向け英会話講師 / オンライン英語教材開発 / 英会話書籍「Ayaのリアルトークリスニング」小学館より出版/ 英会話ポッドキャスト「English Aya Pod」の制作&出演 / 子ども向け英語教室運営 / バインリンガルナレーター / ビジネスマン向け英語コーチングカリキュラム開発 / TOEIC985点 / TESOL / J-SHINE