未曾有の人口減少時代を生き抜く!子どもたちに今こそ英語が必要な理由
今年は「2025年問題」と呼ばれる、日本の人口減少と少子高齢化において重要な節目の年です。1947~1949年生まれ団塊の世代(約800万人)が全員が75歳以上の後期高齢者となる年だからです。65歳以上の高齢者が国民の約3人に1人、75歳以上の後期高齢者が約5人に1人という、超高齢化日本元年とも言える年です。近頃では若者の貧困や闇バイト問題、高齢者の財産を狙った凶悪犯罪の増加など、いびつな人口バランスの影響とも捉えられる現象が日常に影を落とし始めています。「これからの日本はこれまでの日本ではなくなる」と肌で感じざるを得ない、そんなフェーズに突入しました。
そんな日本において、子を持つ親として、また子ども向け英語スクールを運営する立場として注目したいのが英語力の必要性です。人口減少や市場の縮小、そして国際化が進む日本の労働環境において、英語力はキャリアの可能性を広げ、意義深く自由で豊かな生活を実現するための大きな武器になると確信しているからです。とはいえ、日本に住む親子にとって英語学習には差し迫った必要性を感じづらいのも事実です。親子ともにモチベーションが続かなかったり、他の学習を優先したり、という具合に英語が後回しになったり、一度始めてもいつの間にかフェードアウトしてしまうというケースも多いでしょう。もちろん、児童期に重要なことは英語以外にもたくさんあるので、取捨選択もやむを得ないと思いますが、お子様の英語学習について検討するときに、日本の将来が今とどのように変わっているのか、そしてその世界で働き生きていく子ども世代がどうしたらより自由を謳歌して生きていけるのか、少し長期的な視野からも検討できるようにとこの記事を作成しました。英語に触れる時間がたっぷり取りやすい幼児・小学生のうちに英語と触れ始める選択が、いかに未来の選択肢を広げるかを再認識でき、学習環境の取捨選択の際の参考にしていただけるはずです。
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10~50年後の日本は?
日本はこれからの数十年間で未曾有の人口減少と超高齢化に直面します。 私たちの経済や社会全体、働く環境や日々の生活に広範な影響が及ぶことでしょう。 特に、子どもたちの未来に影響を与える要因として考えるべき事柄が増えています。 驚異的な速さで増加する高齢者の数、人口バランスの変化、そして国内市場の縮小は避けられない事実です。
超高齢化社会の到来
日本はすでに世界でもっとも高齢化が進んだ国の一つであり、高齢化率はさらに上昇する見込みです。 この流れは特に社会保障費の増大や若年層への負担増加を大きく懸念する要因としています。 具体的には、2020年時点での65歳以上の人口割合は28.8%ですが、これが40年後の2060年には約40%に達すると予測されています。 年金制度の維持や医療費の負担が一層重くなることが避けられません。
経験したことのない人口減少
総務省統計局のデータによりますと、 日本の人口は減少し続けており、若年層の人口割合は低下しています。 子どもたちの将来を考える上で、労働力不足が深刻化し、日本の経済競争力の低下も避けられないでしょう。 2020年の時点で日本の総人口は約1億2600万人ですが、40年後の2060年には約8800万人まで減少する見込みです。 このような人口減少が続くと、税収も減少し、インフラの維持が困難になる可能性が高くなります。その中で必死に働き高い税金を払わなくてはいけなくなるのが、今の子供達です。
国内市場の縮小
人口減少は同時に国内市場の縮小をもたらします。 商品の購買層が高齢者に偏る中で、若年層に向けた商品やサービスの需要は減少するでしょう。 企業は成長を維持するためには国内市場に依存することなく新たな市場の開拓に迫られます。 これにより、日本企業はますます海外展開を検討せざるを得なくなり、新興国市場への進出が鍵となるかもしれません。 内需が縮小する中で持続的な成長を目指すには、国際競争力の強化が必要です。
要因 | 影響 |
---|---|
高齢化社会 | 医療費と年金の増大、労働力不足 |
人口減少 | 経済成長の鈍化、税収の減少 |
市場の縮小 | 消費者層の変化と競争激化 |
これらの変化は、子どもたちが将来直面する社会・経済環境を大きく変える要因となります。 このような状況の中で、国際的な視点と強固な競争力を持つことの重要性が高まってきています。 将来に向けた準備として、特に英語力の向上が子どもたちにとって不可欠なスキルとなるのです。
10~50年後の労働環境は?
我が子の将来を考えると、働く環境がどのように変わるのか気になるところです。日本は少子高齢化の影響で、労働市場にも大きな変化が予想されています。この章では、特に海外市場との関係や外資系企業、外国人労働者の増加について見ていきます。
余儀なくされる海外市場進出
国内市場が縮小する中で、企業は生き残りをかけて海外市場への進出を余儀なくされる可能性が高まっています。JETROの報告書によれば、日本の企業の70%以上が海外市場を視野に入れているというデータがあります。市場の多様化を図るために、英語ができることはとても重要です。例えば、日本の大手企業は既にグローバル展開を行っています。そのような企業においては、英語ができないことで将来的な昇進・昇給に支障をきたすことは想像に難くありません。また、英語は国際会議や取引先とのコミュニケーションの基本となっているため、英語力が不十分だとプロジェクトに参加できないといった機会損失も考えられます。
海外進出企業例と英語要求度
企業名 | 業界 | 英語要求度 | 進出地域 |
---|---|---|---|
トヨタ | 自動車 | 高 | 北米、ヨーロッパ |
ソニー | エレクトロニクス | 高 | アジア、北米 |
楽天 | Eコマース | 中 | アジア、ヨーロッパ |
外資系企業の割合増加
今後、日本の経済においては外資系企業の割合が増加することが予測されています。外資系企業は、その企業文化やビジネスの特性上、英語を共通言語としているところが多いため、英語力はますます重視されることでしょう。たとえば、ネットフリックスやアマゾンなどの外資系企業は日本市場でも拡大を続けています。外資系企業に雇用される機会を持つためには、一定の英語コミュニケーション力が前提条件となります。特に管理職やリーダーシップを必要とする職種では、英語での高いコミュニケーション能力が必須条件です。
外資系企業での英語使用場面
- 日常業務でのメール・電話
- プレゼンテーションや会議
- 海外支社との折衝
外国人労働者の増加
労働力不足を補うため、日本の企業はますます外国人労働者を受け入れるようになっています。日本政府の「特定技能」制度もその一例です。オフィスや現場で異なる文化背景を持つ人々と働くためには、英語が共通の言語として利用されることが多いのです。2019年末時点で、日本の外国人労働者の数は約166万人に達し、年々増加しています。英語ができることは、日本人にとって職場でのコミュニケーションをスムーズにし、チームの一員として強力にサポートすることができます。また、国際的な視点から考える力が身につくことで、よりイノベーティブな仕事に携わることができ、キャリアの幅を広げることにもつながります。
10~50年後に英語が話せないとどうなる?
望む仕事に就けない、就職・転職できない
我が子の未来を考えると、英語が話せないということが、もしかしたら将来的に心配の種になるかもしれません。特に経済産業省の報告によれば、多くの企業が国際展開を視野に入れ始めています。このため、英語力は仕事選びにおいて避けて通れないスキルのひとつになることが予想されます。英語が堪能であれば、外資系企業や国際プロジェクトに関わることができ、キャリアの選択肢が豊富になります。しかし、そうでなければ、選べる職種や勤務地が限られてしまったり、昇給が難しくなってしまう可能性が高くなります。将来的には、多くの業界で業務の一部が英語で進行することが当たり前になるかもしれませんね。
低収入になる、給料が上がらない
都道府県による統計データによると、国際的なビジネス環境が進展する中で、英語力が収入に大きく影響することが分かっています。高い英語力を持つ人材は採用または昇進時に有利です。特にグローバル企業では、英語が話せると管理職やプロジェクトリーダーに抜擢されやすくなることが期待されます。結果として、給与が上がるチャンスが増えます。
翻訳機があれば大丈夫?
今日のテクノロジー進化により、翻訳機やアプリが日々進化しています。しかし、翻訳機だけで全てが解決するわけではありません。例えば、ビジネスの交渉や文化的な背景を理解することが求められる場面では、ニュアンスや微妙な表現が重要になる場合があります。機械翻訳はあくまで補助的なものであり、自分自身で考え、即時対応できる英語力が求められることが多いです。また、競争が激化する国際ビジネスにおいては、言葉を介した人と人との信頼関係が重要になります。機械を介さず、自分の言葉で気持ちを込めて話してくれる相手への信頼感に勝るものはありません。
国を挙げた英語教育改革
近年、日本では国家の生き残りをかけた英語教育の改革が進んでいます。政府は、人口減少とグローバル化の波に対応するため、教育システムの見直しを行っています。現在、多くの企業や大学が国際的な競争力を求めており、英語力向上は国家的な課題となっています。この改革は、子どもたちの未来に直接影響を与える重要な戦略です。
世界で取り残される日本人の英語力
日本人の英語力は、国際的に見てもあまり高くありません。EFエデュケーション・ファーストの調査によれば、日本はアジア主要国の中でも英語力が低い水準にあります。このままでは、国際社会でのコミュニケーションの質や競争力が低下し続ける恐れがあります。急速に変化する国際化社会に対応するためには、より積極的な英語教育の改善が不可欠です。
小学校から大学までの英語改革
英語教育改革は、小学校から大学まで一貫して行われています。具体的には以下の通りです。
教育段階 | 英語教育の特徴 |
---|---|
小学校 | 英語が正式教科として導入され、子どもたちが英語に親しむ機会が増加。 |
中学校・高校 | 実践的な会話能力を向上させるための授業が重視。多様な実践的シナリオでの英語使用が増加。 |
大学 | 専門性の高い英語力が求められるようになり、グローバル人材育成を目指す。 |
なお残る日本の英語教育の問題点
現行の英語教育には文法や読み書きに偏った傾向が根強く残っています。文部科学省もこれを認識しており、実際のコミュニケーションスキルを養うための授業改革が進行中です。しかし、教育現場ではまだ多くの課題が残っています。読み書き文法中心だった英語教育の歴史はそう簡単に変えられるものではありません。改革が行われている現在も、結局学校の定期試験の多くは読み書き文法の厳密な正確さを問う問題ばかりになっています。子供達はその試験に合わせ、実践で生きない読み書き文法ばかりを勉強せざるを得ないのが現状です。
子どものうちからできること
家庭学習としての英語
学校における英語教育の本質的改革にはここから数十年はかかります。私たち親世代が今の子どもたちに今提供できる最も重要なことの一つは、家庭を中心にした英語学習環境の整備です。特に幼少期から英語に触れることは、言語習得のスピードを飛躍的に高めることができます。 子どもは第二言語の音声をスムーズに受け入れる能力があります。日常生活の中で自然に英語に触れる環境を作ることが重要です。 例えば、英語の絵本の読み聞かせや、英語の音楽を聴く時間を設けるなどの工夫が考えられます。最近では、YouTubeやNetflixなどのストリーミングサービスが利用でき、幅広いコンテンツから選べるため、 楽しさをもって学べる環境を整えることができます。
大切なのは「大量インプット」
現状の学校教育が提供できていない、実践的な英語力習得に不可欠の最重要要素は「英語の大量インプット」です。インプットというのは文法やスペルをたくさん詰め込む、教え込む、ということではありません。言語習得理論における大量インプットとは、音を伴い、登場人物の個性や意図、感情といった背景情報溢れるコンテンツに大量に触れるということです。「大量」を実現するには、週に1、2回の英会話教室などでは不十分です。小学生が日々取り組んでいる国語の音読や算数ドリルのように、日々コツコツと英語コンテンツに触れるしか方法はありません。この環境を子供が小さいうちからどれだけ作ってあげられるかが親としての勝負所と言えるでしょう。最近では便利な絵本アプリや英語多読コンテンツ、動画なども豊富にあります。それらも活用しながらお子様の興味に沿った、毎日続けられるものを見つけてあげて、日々の生活にそっと添えてあげる(押し付けずに環境を常に置いておいてあげる)ことができれば本当に理想的です。
対策 | 効果 | 必要な活動 |
---|---|---|
英語の絵本の読み聞かせ(アプリなど活用) | 語彙力向上、音韻スキル向上 | 毎晩寝る前などルーティン化 |
英語の歌を聴く | リスニング力、発音力強化 | 音楽を生活の一部に |
多読中心の英語スクール | 実践力としての4技能+文法力構築、向上 | 毎日の多読や、週に数回の受講時間を確保 |
英語での会話練習 | コミュニケーション能力の向上 | 近隣の英会話教室やオンライン英会話 |
不完全さを受け入れる
もう1つ、現状の学校英語が実現できていないことが「不完全さを受け入れる」という姿勢です。私たちが日本語を覚える乳幼児過程を思い出してください。可愛い言い間違いをたくさんたくさんしながら、本物の言語力が身についたはずです。間違えながらたくさん言語を使用する中で、大量インプットの効果によりじわじわと間違えが減っていく、この過程を経なければ本物の言語力は決して身につかないのです。その自然な成長を、少しでも間違えたら減点していくという学校の試験制度が阻害しています。中学校以降において、英語での間違えは悪でしかありません。そのような環境の中で、本質的な英語習得が進まないのは当たり前です。
間違えを悪とする英語教育の世界に放り込まれる前、つまり小学生までの間にどれだけたくさん間違えを受け入れてあげることができるか、間違えが自然と減っていく過程を温かい長期的視点を持って見守ってあげられるか、ここもまた親としての勝負所です。動詞の使い方を間違えてばかり、覚えたはずの単語をまた忘れている、などなど、お子様の英語学習の過程に間違えや忘れは何度も何度も訪れます。それを見て親が慌てたり焦ってしまうと、間違えを悪とする誤った教育に走ってしまいかねません。お子様が赤ちゃんだった頃を思い出し、言葉の間違えを「可愛いなぁ」とドンと構えて見守ってあげてください。大量インプットがあれば必ず、年数はかかりますが、精度は少しずつ上がって行きます。その成長を5年、6年と待ってあげられるのが小学生という英語のゴールデンタイムです。
まとめ
未曾有の人口減少時代を迎える日本において、子どもたちに英語を学ぶ意義はますます大きくなっています。超高齢化社会や国内市場の縮小など、これからの社会では海外市場への進出や外資系企業の役割が重要となることが予想されます。そんな時代に英語を話せないことは、希望する仕事に就けない、人生の自由を謳歌できない、希望する収入が得られないなどのリスクに繋がりかねません。国の英語教育改革がゆっくりしか進まない現状では、自宅での学習や親のサポートが重要な役割を果たします。子どもが幼児・小学生のうちは英語を学ぶ必要性を親子ともども感じづらいものですが、せめて親御様だけでも英語学習継続の重要性を認識し、英語に触れる環境について工夫し続けられると良いかもしれませんね。一緒に試行錯誤しながら、手を打ち続けましょう!