英語で話せるようになる過程
Brave Kids で英語の多聴多読、語彙や文法の積み上げをしているお子様が、どのような過程を経て「英語を組み立てて話せる」ようになるか、実際の生徒さんの例でご紹介させていただきます。
さまざまな年齢の生徒さんを見ていただくことで、一語発話→二語発話→短い短文発話→複文発話、と組み立てて言える英文のバリエーションが増えていく過程をイメージいただければ幸いです。
Brave Kidsでは、ある程度のレベルに達すると、毎週スピーチ課題の提出をしていただいています。実際に生徒さんが、課題に沿ってスピーチ英語を録画・録音していただいたものをご紹介させていただきます。
まずは一語発話から
まずは、小学1年生の生徒さんが初めておうちでスピーチ課題に取り組んでくださった音声をお聞きください。「潜水艦で海へ行こう」というドラえもんのお話を1週間シャドーイング練習した後に、「潜水艦に乗りたい?」というお題で答えてもらいました。(お顔を出すのが恥ずかしいということで、画面はイラストです。)
「乗りたい?」と聞かれて「乗りたい」と答えたかった生徒さんは、自分の知っているride(乗る)という単語を頭の中の引き出しから自力で引っ張ってきてRide!と答えています。
良くある英会話練習のように、Yes, I do./ No, I don’t.から選んで機械的に言わせるだけの練習と異なり、言いたいことを自分の引き出しから出して伝えようとチャレンジできているとても良い例です。
その次も理由を聞かれて、Fun.と答えた後、It’s fun.とセンテンス発話に自ら挑戦している所も素晴らしいです!が、まずは一語から少しずつ取り組めれば大丈夫です^^
二語発話、短文発話へ
一語で言える幅が広がり、そして組み合わせて二語、三語と不正確でも組み合わせて伝える意識がついてきたら、短文発話に進んでいきます。次の動画はスピーチ課題に初めて挑戦する小学3年生の生徒さんが、ペットについて答えている所です。
お母様と事前に練習をして、スムーズに言えるまで撮り直すなど積極的に取り組んでくださったそうです。まずは簡単な1往復の会話から親子で楽しむことから始めましょう。
正確性は重要ではありません。間違えながらもセンテンスで言えることの幅を広げていくことが先です。
考えながら同時に話す
次の動画は、小学6年生の生徒さんが初めてスピーチ課題に取り組まれた様子です。お母様もその場で追加質問をしながら数回往復の会話をしてくださいました。
事前練習なしでその場で考えながら、自分で組み立てられる範囲の英語で瞬時に話せています。まずは主語+動詞のシンプルな文章を複数つないで意思を伝えられるようになると自由度が広がってきます。
文章の複雑性が少しずつ上がる
主語と動詞が1セットのシンプルな文章で話せる幅が広がってきたら、主節と従属説を操作して主語と動詞が2セット入る複文を組み立てながら話すフェーズに入ります。
小学6年生が事前練習なしでお母様と対話した動画をご覧ください。
節を組み合わせて長い文章を発話できるようになると、さらに表現の自由度が上がり、いよいよ英語を話すことが楽しくなってきます。
ここからは多聴多読でさらに大量インプットを積み上げ、中学・高校での知識学習を並行することで話せる内容の範囲が広がっていきます。
スピーチ課題に取り組むにあたり
1発本番で話すことに抵抗があるお子様は、事前準備をしっかりする方法でももちろん大丈夫です。事前に文章を書いて、それを覚えるまで練習して、何も見ずにすらすらと言えるようになったら録画(または録音)して提出、という形もOKです!
作れる文の長さやバリエーション、覚えられる量や覚えるスピードがレベルアップしていき、少しずつその場で考えながら話すというスキルにつながっていきます。
大切なことは、ここでも完璧な英語を求めないことです。細かな文法の間違いや不自然な語彙選択などはあって当たり前です(お子様たちが赤ちゃんの時、たくさんの可愛い言い間違いをしながら少しずつ日本語を話せるようになったように!)。
発話の正確性はコンテンツインプット(多聴多読)が蓄積される過程で徐々に高まります。急がば回れ、可愛い間違いも全てまるっと受け入れて成長を見守りましょう。